研究室(4)南風トリガーとスワース

 南風が吹くとき、関宿付近の何処にトリガーができ、風に乗ってサーマルがどう流れるか薄々は分かっています。もし雲ができなくても、これはサーマルを探す大きな目安になるでしょう。
関宿の付近で雲ができるような強いサーマルを期待できなくても、智慧を使いましょう。せめては頭を使いスワース(畝)を探すのです。

トリガーS

 南風が吹くとき、関宿付近の南側には4つのトリガーができます。1つは七光台で仮に名付けてS1と呼びましょう、2番目は東金野井でS2、3番目は西金野井でS3です。4番目は少し離れた野田市のトリガーS4です。

 写真にはS1は切れていますがS2と川を挟んでS3が見えます。S2は川とゴルフ場がバンクになってトリガーを作っています。S3は川と水田がバンクです。
地図で示すと以下のようになります。点線がスワースです。2本のスワースは違う方向で描いていますが意味はありません。風によって方向が違うこと示したつもりです。

話しによるとサーマルは「シッポ」を引いていて、それがスワースの中に残っているのだそうです。「シッポ」の中では上昇もできませんが降下することもなく、あたかも「廊下」のようだそうです。

スワースS

 トリガーの位置が推定できれば、次は風がどう吹いているのか想像することになります。必ずしも地上の方向には吹いていないかもしれません。しかし低ければそれほど違いはないでしょう。頭は生きているうちに使わなければなりません。
風が10ノットくらいなら、S1のサーマルは利根川を越えて若林くらいまで流れます。
犬も歩けば棒に当たる式にサーマルを探すのは賢い方法ではありません。南風なら図の位置にトリガーとスワースがあるものと思ってインターセプトしてみてください。ブルーでもサーマルが列を作っているかもしれません。
さて西風や北西風では何処にスワースができるのでしょう。どうです、怪鳥を後席に乗せてサーマル・ハンターになってみませんか? 

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